会長 深田一弥の異見!

2017年8月28日

JRはこれで良いのか?

今年の8月の天候は何日間も雨が続くというように異常で、交通機関もかなり乱れることが多かった。8月下旬、私は日本海側のある都市での会議に出席した。懇親会があり、日帰りは無理なので現地に宿泊することにし、帰りに便利なよう駅隣接のJR系のホテルにした。メトロ… と名のつくホテルであるから少なくともビジネスホテルではないだろう。

往きの列車も山間部の豪雨で若干遅れたが、現地の降雨量は左程でなかったので、明日朝の交通機関は大丈夫と思い就寝した。朝6時少し前に目をさましテレビを付けると同県内には豪雨の注意報が出されて近隣市町村では住民に避難指示も出ていると言う。ホテルの外を見ても雨量はそれほどでないので列車は大丈夫かと思ったが、間もなくテレビでは私の乗るルートは昼頃まで不通だと言う。私は昼まで地元に戻らないといけないので、フロントに電話をしてどうすれば良いか代替交通はどうすべきか駅に聞いてくれと伝えた。

直ちに身支度を始めると10分ほどしてフロントから駅に何度電話しても話し中で繋がらないと言う。何せ駅に隣接のホテルなので、私思わず「誰か駅まで走って行って聞いてきてよ」と言った。フロントの応えは「人が居ないものですので」とのこと。JR系のシティホテルなのにこの対応は何だと思った。私は身支度を済ませ、大急ぎで駅に向かった。何せ隣接なので直ぐに到着する。

駅員に状況を聞き、代替輸送はしないこと、それでは昼まで地元に帰るにはどうすれば良いかと。私の剣幕に押されたのか、それでも駅員は少し「まし」で、タブレットを開いて、地元バス会社の高速バスなら何とか予定時刻まで付くかも知れないと教えてくれた。私は直ぐに駅近くのバスセンターまで走り、一番バスは満席なので、1時間後のバスの予約を済ませた。何とか無事ほぼ予定時刻に戻ることができた。

しかし、宿泊客の多くがJRを利用するだろうに系列ホテルなのに何故、情報が入らないのか?シティホテルはホスピタリティーが大切なのに対応はビジネスホテル以下であったのに驚く。JRの駅でも代替輸送をしないのであれば、バス会社の受付を駅構内に置かせて客の便宜を図るぐらいを何故考えないのか?私はしつこく駅員に聞いたから分かったが、事情を知らない人は途方に暮れるであろう。

兎に角、最近のJRの態度は、かつての国有鉄道とあまり変わらなくなってきているのではないのか?民営化当時は必死になって客対応を勉強していたではないか?国鉄分離民営化で、多額の債務を国民に押しつけて、一民間会社として再出発したが、それは正しかったのか?大都市を抱えたJRの経営は順調だが、四国や北海道とかは大変だろう。特に北海道JRの困窮は気の毒ぐらいだ。これは経営者だけの責任だけではないだろう。

比較的経営が順調なJRは駅に隣接してホテルやショッピングモールを併設していて賑やかだ。そうだろう、駅に降りて直ぐに利用できるのだから。そのため町中のホテルやデパート、商店街が経営不振で廃業してしまうと言う現象が起きている。本来そういうところに行く人を運ぶのが路線をほぼ独占状態のJRの役目ではないのか?JRがホテルやショッピングモール経営するのはタブーだろう。

民間企業なのだからどんな業種もできると言うのは国民に多額の負債を押しつけて再生した会社がするべきではないのでは?こういう点をメデイアが騒がないのはどういう訳か?


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