会長 深田一弥の異見!

2025年3月1日

恥を忍んで公(おおやけ)にします

 3月1日で丁度満82歳になる。今まで健康で生きてきたことに感謝したい。しかし、今冬の寒さは格別で歳のせいか今までにない寒さを感じる。暑さより寒さに強いと自認していたが、今年の厳しい寒さは特別だ。毎年1月にはJR東日本の大人の休日倶楽部パスで雪見の「乗り鉄」を楽しむことにしている。翌週、土日の温泉一泊研修会に参加し、歳をとっても勉強は良いなと思い、帰ってきたところ2週続けての外出のせいか疲れが出た。

 早々に布団に入り途中少しの夕食を取りまた寝て通算15時間も寝てしまった。翌朝すっきりとし、所属団体の会議と懇親会に出席した。しかし、ちょっと喉が痛いと思い、帰りにドラッグストアに寄り、「葛根湯」を購入し、それを飲んでから睡眠。私は前立腺肥大だと泌尿器科の医師に言われていたが通常は夜中に一度トイレに起きるくらいであったのに、1時間もすると尿意を催し、トイレに駆け込む、それが1時間おきに来て、まんじりとせず朝を迎えた。

 事務所に出勤したが頻繁な尿意は変わらず、困ってしまったが、薬の成分を流せばといつもより多めに水分を補給した。次の日、少しは良くなったが今度は毎日あるお通じがない。それが何と5日間も続き、途中下剤を飲むも効き目なし。お腹はパンパンになってしまい、毎月尿酸値低下薬の処方箋を貰いに行く診療所に駆け込み、紹介状を書いてもらい病院に直行した。

 消化器外科で膀胱に尿が溜まっていると言われ、カテーテルで抜くととんでもない量が排出された。これですっきりし、「ありがとうございます、これで帰ります」というと、担当医師は「何を言っているのですか、このまま入院です」だと。でも「2、3日ですよね」と私。「いや、腎臓が炎症を起こしているかも、そうだと2週間入院」と医師。「10日後に多くの客を迎えて講演をするので何とかして欲しい」と私。「泌尿器科の先生に担当が代わるのでそこで相談して」と医師。そのままあえなく入院となってしまった。

 前立腺癌を持っており経過観察で6年前からそこの病院の泌尿器科に通っていたが、その担当医師から、3か月毎が4か月毎、そして今度半年毎と言われてほっとしていたばかりであった。その医師からは「腎臓の炎症もあるので抗生剤を処方した。通常2週間入院だが、そういう事情があると聞いていたけど、それまでに良くなればだね」と脅かされる。もう「俎板の鯉」だ。何としても1週間で退院するぞと、カテーテルを入れたまま、病院内を歩いたり、足踏みしたりして毎日6千歩、スクワット50回、腕立て伏せ50回、腹筋20回を通常通りすることにした。

 途中、担当医師や薬剤師に聞いたが、前立腺肥大の人は、お酒を飲んだ時、葛根湯を飲んだ時などにこのような症状になる人が居るとのことであった。そういえば亡くなった父もお酒を飲んでおしっこが出なくなったと病院に担ぎ込まれたことがあった。5日目の夜漸くカテーテルを外されたが、今度は自分で排尿できなくなり、道具を使って尿を取る練習(自己導尿)をさせられた。女性看護師の前で練習させられるので恥ずかしさはあるがこれが出来ないと退院できないと言われたので必死に練習し、5、6回目頃からは褒められるようになった。それで無事退院。毎日5回の導尿は大変だが、何とか間に合った。当事務所主催恒例の新春講演会、第一部はサッカーの澤穂希さん、第二部が私で無事70分間立ったままで講演をこなすことができた。


最近の投稿

もっと見る