JR北海道、何とかならないか
9月30日から10月3日まで、北海道「乗り鉄」の旅をしてきた。北海道のJR路線は次々と廃線になって焦っていたこともある。目的地は根室で、既に旬は過ぎたが、根室花咲港で獲れる花咲ガニを食べたかったからだ。根室には、それで有名な旅館があるが予約出来ず、近くの民宿でも食べられるとのことで決めた。
仙台からだと新幹線利用は函館までなので、札幌までは「特急北斗」で4時間かかり初日は札幌泊。2日目は8:52発の「特急あおぞら」で釧路までと思ったが、数日前の豪雨で一部不通となり、帯広・釧路間は代行バスになった。「あおぞら」だと釧路13:20着で、13:40発の根室までの花咲線と乗換え連絡が良い。代行バスは14:42着で次の花咲線は16:04で根室着は18:46になってしまう。
しかし融通を利かして乗換え連絡を円滑にしてくれるのではと、札幌駅で尋ねたが、「花咲線は時刻表通り」と木で鼻をくくった回答。「自然災害なのだから融通を利かしても良いのでは?」に対して「人が少なくギリギリの運行なので無理」だと。諦めきれず「帯広か釧路で再度聞いてみる」と言うのが精一杯だった。
札幌を出発し帯広に到着して、直ぐに代行バスに乗車。途中トイレ休憩なしとのことそれでも14:20には釧路着。やはり根室までは16:04発の列車しか無いかと思い、駅員に聞いたら「13:40発の列車が未だ出発していません」と言う。「何だ、待っていてくれたんだ」と思い、喜んで乗り込んだがなかなか出発しない。
どうしたのか運転手に聞くと「出発の指令が出ていない」と言う。私は駅の責任者に出て貰い「出発できない原因と現況を乗客に説明しろ」と詰め寄り、その責任者は「分かりました運転手に伝えます」と。しかし運転手のアナウンスは「修理が終わらないので出発には未だ時間が掛かります」しか言わない。こりぁ駄目だと思った私は、その場でレンタカー会社に連絡した。
私と同じ年頃の男性も、困ってうろうろしていたので私は「根室までレンタカー借りたが乗っていきますか」と聞くと「根室の民宿で食事は19時までと言われて困っていました」とのこと。さらに車内乗客に同乗を募ると日本人と東南アジアの両青年が手を挙げたので、この4人で何とか無事根室に着くことが出来た。結局、その日、花咲線は不通のままだったようだ。
翌日、釧路まで車を返しに戻ったが、往復分のJR乗車券払い戻しと、その後の乗車券変更には釧路駅の職員さんに大変親切にして頂いたことは感謝したい。
しかし、ここで、JR北海道の経営陣に言いたい。自然災害で大変なことは分かるが、客優先でいけば代行バスと花咲線の乗り換え連絡は円滑にすべきであろう。また私のような年寄りに2時間半のトイレ休憩なしは辛い。グリーン車利用客分くらいはトイレ付きバスを用意して欲しかった。
さらに網走から札幌までの「特急オホーツク」の窓は綺麗だったが、「北斗」と「おおぞら」の窓は汚れていていつ掃除したのかと思った。特急ぐらいは掃除して欲しいし、人手が足りず大変なら、たまには経営陣が掃除してもバチは当たらないぞ。
確かにJR北海道は経営資源に乏しく大変厳しいことは良く理解できる。JR四国同様、分割民営化で割を食ったのは確かだが、素晴らしい自然もあり、客優先に方針を変えたら経営も良くなると思う。民営化は時代の流れでやむを得ないが、分割は労働組合対策なので、労働運動は沈静化したのだから、全国のJRは統合して再出発し、北海道や四国にも経営資源を配布すべきと思う。