会長 深田一弥の異見!

2017年9月10日

Jアラート

8月29日火曜日朝6時、辺りが騒がしくなったので目を覚ますと北朝鮮のミサイルが発射され、Jアラートが出たので早急に避難せよとのことであった。私の定時起床よりも30分前なので眠い目をこすりながらテレビを見た。6時少し前に北朝鮮からICBMが発射されたので、北海道、東北及び北関東の住民は早急にコンクリート等堅固な建物の中か、地下に避難せよとのことである。

自宅に地下はないし最も近い地下鉄の駅は走っても5分はかかるのでどうしようかと思う間もなくテレビからミサイルは日本上空を通過したとのことであった。ミサイルの速度からすると、その後の住民達へのテレビインタビューを見ても発射してからのJアラートでは国民には殆ど何らの対応もできないことがこれで明確になった。

やむなくテレビをそのまま見ていると、官邸からの中継で安倍首相がスーツ姿でインタビューに応じていた。これはまた随分対応が早いなと感心していたら、どうやら、前日から官邸に泊まり込みであったらしい。いつもなら自宅に帰るはずなのに何故?と疑問に感じた。官邸では今回のミサイル発射について、恐らく米国からだろうが何らかの情報がもたらされていたのではと思った。

今回のミサイルはICBM(大陸間弾道弾)か、IRBM(中距離弾道弾)なので、何れも液体燃料である。液体燃料の場合は燃料注入すると長期間そのままに出来ないので、発射直前に注入する。注入には一定の時間が掛かるので、その間に米国の衛星監視でキャッチできるはずである。官邸では少なくとも前日から情報が入っていたと思われる。

だから本気で国民を護るとの気が政府にあるのならJアラートは発射してからではなく、その兆候が判明した時点で出すべきではないのか?

国民に事前に心構えをさせた上で、実際に発射したら、それを知らせるのなら何とか対応ができる。我が国の政府は危機を国民へ知らせる情報がどうにも遅い。未だどうなるか判明しないうちに警告を出すと国民を不安にさせるから、つまり民心を騒がせることはいけないとの考えに凝り固まっているようだ。だから大丈夫と思わせておいて被害が出るのが明確になると突然知らせるものだから殆どの住民はパニックになりどうして良いか分からずにいるうち被害が甚大になってしまうのだ。今回も全く同じ轍を踏んでいる。本気で国民を護る気があるのかと問いたい。責任逃れのために一応は知らせましたよと言うことではないのか?

ところで北朝鮮のICBMやIRBMは殆どロシアの技術だと言って間違いない。何故なら、独自開発のミサイルは失敗ばかりしていたのに、最近になって急に成功するようになったのはロシアの技術が入ったのだ。だから、途中で落ちるようなことはないのだと言えるかも知れない。しかし、我が国のH2などのロケットは全く違うのだが、他の国のミサイルを含むロケットの殆どは、推進剤にヒドラジンと言う猛毒の液体を使っているので、それが怖い。

もし日本上空でミサイルが失速でもして落ちてきたらその猛毒の液体が日本上空に降り注ぐことになる。だから、発射してからのJアラートで下手に外に出てしまう方が危険なので木造でも建物の中に居た方が安全なのだ。そういうことも国民に知らせない政府対応の無能さにはあきれる。9月に入っての水爆実験成功も恐らくロシア製なのではと思うのだが?


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