会長 深田一弥の異見!

2026年2月2日

「働く」と言っていたのにもう解散!

 昨年の参議院議員選挙で、政権与党である自民党と公明党の当選者では過半数を割ってしまった。とは言え、自民党が第一党であるのは変わらず、総裁選で女性初の高市早苗が当選した。そうすると公明党は早々に政権離脱を表明した。自民党が「政治とカネ」の問題を解決しないことからの政権離脱だと齋藤代表は表明したが、中国と極めて親しい政党なので、右よりの政治思想を持つ高市首相を嫌った中国からの圧力によるものではと言われているがどうか。

 高市は各党に政権連立への秋波を送ったものの結局維新の会だけが限定的な連立ということになった。高市は首相就任の演説で「働いて、働いて、働いて参ります」と国民受けするキャッチフレーズで登場し、我が国初めての女性首相としての政権運営に国民は期待を寄せた。ところが初めての国会論戦で立憲民主党の岡田克也議員からの執拗な質問に対して、今までの政権ではぼかしていた「台湾有事」について踏み込んだ発言をしてしまった。

 これで怒ったのは中国の習近平で、忽ち両国間の大問題にしてしまった。それには中国国内で勢力の衰えを見せていた彼にとって千載一遇のチャンスだと捉えたのだろう。ことさらに事を大きくして我が国に揺さぶりを掛けてきた。しかし高市は前言を撤回しないし、謝ることも拒否して、我が国の姿勢は従来から変わりはないと言い続けた。

 そこで中国は、中国国民の日本への観光旅行を制限し、また中国国内で既に公演が決まっていたアーティストについても締め出しをした。漸く解くはずだった福島原発の汚染水だとしていた水産物の輸入制限解除をストップさせた。さらに最近はレアアースの日本への輸出も禁止をした。

 これで困ったのは中国人観光客かららのインバウンド需要を当て込んだ観光旅行関係業者、水産業、アーティスト達で、レアアース輸出禁止ではメーカーはじめ経済界が震撼した。それでも高市は譲る気配は全くない。各界からの圧力で自民党内でも高市首相を危ぶむ声もあったろうが、何せ国民支持率が圧倒的に高い彼女を引きずり下ろすこともできない。

 このまま中国との関係は悪化したまま続いていくのかと思っていたら、突然彼女は衆議院解散という手を打ってきた。ちょっと待てと言いたい。高市政権は就任時彼女が語ったのは「物価高騰対策」が最大の課題と言ったではないか。先ずそのために身を粉にして働くのではと思っていた国民はどうなるのか。無責任の極みであろう。

 私はここで思ったのは、中国との関係悪化で彼女は各方面で困っている情報は上がっていたのは確かだろう。しかしここで彼女が前言の撤回や、謝ったのではプライドが許さない。そこで追い詰められた彼女は「解散」に踏み切らざるを得なかったのではないか。そこでもし自民党が選挙で過半数でも取ろうものなら、「それみたことか」と胸を張るつもりでいると思う。しかしことはそう単純ではない。

 自民党の内部では彼女の言動を危惧している人たちは、彼女を引き下ろせないけれど、もし選挙で負けても自民が第一党であるのは変わらないだろうから、そこで別な人を総裁に選べば良いとの思惑と一致したと思うと合点がいく。果たして彼女、また自民党にとって吉と出るか凶と出るのか?

 しかし、それは物価高騰で悩む国民のことを全く考えていない。また、冬の寒さが厳しく積雪もある東北、北海道、北陸地方で選挙運動する候補者にとっては大変な事だし、投票所に行く人たちの厳しさにも配慮していない。


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