所長 深田一弥の異見!

2021年12月2日

米軍機の緊急着陸

 11月30日午後6時頃、青森県の青森空港に青森県三沢基地のF16戦闘機が緊急着陸した。そのまま滑走路に止まったので、民間航空機7便の発着ができなかった。その戦闘機は着陸前に燃料タンクを投棄した。米軍の発表では人の住まない山間部に投棄したと発表したが、実際は民家の近くに落ちた。米軍からは戦闘機には接触するなとの指令があったと言う。民間空港に勝手に着陸し、定期航空便を麻痺させておきながら随分勝手な言い分ではないか?まして自らの意思で民家近くに燃料タンクを投棄するとは事故と言うよりも犯罪ではないのか?

 こういう場合、日本の警察が手を出せないのは大変歯がゆい、これも日米地位協定で守られているのだろうか?民間機発着に支障がある滑走路から排除できないのも日米安保によるものだろうか?恐らく空港職員の方々の心の中は、勝手に着陸して民間機の邪魔をしているのだから、滑走路から排除したいことだったろう。排除できないことに歯がみして悔しがっているのではないか?

 我が国が1945年連合軍に降伏してから7年経過した1952年サンフランシスコ講和条約で漸く日本は独立を勝ち得たがその後70年近く経過しても米軍に関することは我が国官憲もこのていたらくなのだ。沖縄で米軍航空機が墜落して民間に甚大な被害が出ても、墜落機体には我が国の警察検察も手が出せないのだ。そろそろ独立国なのだからと思うのだが、国の安全を米軍に頼っているのだから、やむを得ないのだろうか?

 世界で唯一の被爆国でありながら、核兵器禁止条約に参加出来ないのももどかしい。そういうと直ぐに「だから憲法改正だ!」と言うのも短絡思考だ、以前にも書いたがかつてある革新系国会議員が「憲法改正すると戦争になる」と言ったのに、「バカなことを言うな!」と叱った私ではある。そろそろこんな状況を卒業すべきだろう。そういうと「それでは尖閣に中国軍が来ても米軍は守ってくれないぞ」と言う人が居るが、自分の領土は自分で守る意志がなければならないのだ。米軍に守って貰おうと言う魂胆が駄目なのだ。

 私はいわゆる3大紙と言われる新聞に地元紙、さらにN経とS経も購読している。しかし、翌日の朝刊で、上述の記事を掲載していたのは朝日新聞一紙だけであったのには驚いた。何を皆恐れているのか全く知らんふりである。私はたまたま、昨日のテレビニュースを見たので知ったが、こんな大事なニュースなのに何故掲載しないのか?空港が閉鎖状態になった定期航空便の7便に支障を来したというのなら、通常メディアは大々的に報道するのではないか?

 特に、いつも右寄りの論調で左の政党や社会主義諸国については歯に衣着せぬ批判を繰り返し、正論を気取っているS経新聞は、何だ?米軍については触れないとは、結局、S経新聞は左に厳しいだけを自ら暴露したと言えるだろう。メデイアは常に公平な見方で、一般市民に情報を提供するものと思っている人が多いが、このように権力には全く弱いと言うことを我々は認識しなければならない。

 戦前、軍部の圧力が強く、当時の新聞は、軍部の意向に反した記事は書けず、軍部に阿った記事となり、それが結果として国民を戦争に駆り立ててしまったとの反省を戦後の一時期はしたはずではないのか?このような有様ではまた同じような轍を踏む懸念を禁じ得ない。漸く、翌日の夕刊で地元河北紙が米軍機による燃料タンク投棄の危険性を報じた。


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