事務所通信

2017年2月21日

企業防衛保険について(3)

企業防衛保険にとって大事なことは、不足の事態に備え、そのリスクに対してある程度の期間をカバーできる保障額の生命保険を付保することです。そのために標準保障額の算定が必要になってきます。

標準保障額は、企業経営者に不測の事態が生じたとき、その企業が被る経済的損失額を算定したものです。

ここで言う経済的損失額は、経営者の死亡時、その企業が存続するためにはどの程度の資金が必要となるかを、運転資金(売上債権+棚卸資産-買入債務)・固定費(人件費+その他の固定経費)・借入金返済資金等の社内留保金額から算出いたします。

また、その企業が清算等する場合には経営者の遺族に対して支払われる役員退職慰労金・弔慰金と従業員に対する退職金支給額の社外支出金から算定します。

具体的な算定方法につきましては、次回お話しいたします。