事務所通信

2017年2月21日

中小企業経営者のための一口メモ(15)

社長は出る金よりも入る金を考えよ デフレ経済が益々進行していて、モノの値段はドンドン下がっています。特に中小企業は自力では値段が決められずに取引の相手方からの値引き攻勢にあっているのが通常です。 勢い、自分の企業の方針も出るお金を少しでも削っていこうとの考えが主流です。 「できることは自前で行い、外に出す仕事は極力低い金額で」と言うのは企業経営では当たり前のことです。 それを企業のトップが先頭に立って号令を掛けていませんか?我が国では、どの企業も「内製化とコストダウン」のオンパレードなので経済が益々萎縮しているのが現状ではないでしょうか?でもそれで企業は新たな成長や発展ができるのでしょうか? 出るお金を締めている内にドンドン技術革新や時代変化が起こってあっという間に自分の企業の賞味期限が切れてしまいませんか? 経営トップは出る金をとやかく言う時間があったら、今入るお金、将来入るお金のことを真剣に考えていないと時代に取り残されてしまう危険があるのです。つまり今入るお金で、将来の飯のタネを開発していく必要があるのです。リストラの本来の意味は、単に出る金を抑えるのではなく、少ない資金をどこに重点的に投資すべきかを判断することなのです。 それは、経営トップが無駄遣いをして良いと言うことではありません。社員に出る金をうるさく言うのに、自分は憂さ晴らしにゴルフや飲食街通いではどうでしょうか?会社には、一方向にみんなが行っているときに一人ぐらいは別な観点から物事を考えている人が必要です。 「社長さん、それがあなたなのですよ!」