2017年2月21日
中小企業経営者のための一口メモ(14)
社長に大事なことは言動がブレないこと!
「ウチの会社には、本気で会社の経営を考えてくれるヤツがいない!」と嘆いている社長さん。それは当然です。いつも言っていますが従業員100人未満の会社は、社長が全責任を負って、経営を必死で考え、それを実践していくことなのです。
それを人任せにしてはいけません。「そうだそうなんだ、だから俺の言うことを聞け!」「それなのにウチの従業員は俺が言ってもさっぱりやってくれない」と嘆いている社長さん、ちょっと待ってください。
あなたの言動は、昨日言ったことと今日言ったこととブレていませんか?「兎に角、売上げを上げろ!売上げが上がるなら営業費もドンドン使え!」と言って、一週間もしないうちに「何だ、これは!金を使えば売上げが上がると思ってんのか!」このようなことはありませんか。
現在の企業経営は時代対応が大事であり、社長の経営判断は融通無碍に変えていくことが必要です。でも前言を変えるためには社員にも納得できる理由が必要です。それが説明なく朝令暮改では「どうせ社長の思いつきだから、また変わるよ。まじめにやると馬鹿みるよ」と社員たちの間の通念になってしまい、だれも本気で社長の言うようには動かなくなります。
丁度、今の政権がそうです。首相がブレていたのでは周りは本気でやれません。昔から「綸言(りんげん)汗のごとし」と言ってトップの言ったことは言い直しが聞きません。それだけに社員への指示は、後のことも考えて発言することが大事です。そのため社長の日頃の言動が大事なのです。
人間ですので必ずしも謹厳実直なコチコチである必要はありません。先ずその人格に裏表がなく信用できるかどうかです。それには言動が絶対にブレないことが肝心です。