事務所通信

2017年2月21日

中小企業経営者のための一口メモ(13)

経営者にとって「利益時間」とは何か 前回、特に中小企業経営者は、利益時間を多くとれ! と、言いましたが、それでは利益時間とは何でしょうか? 利益時間とは、正に、企業に利益をもたらしてくれるであろう時間の使い方です。 ところで、企業経営者にとって一番大事な仕事は何でしょうか?「経営理念を明確にする」「経営方針を発表する」「経営計画を立てる」色々な意見があるでしょう。それらのことは企業にとって大事なことで決して無視すべきではありません。ただ、私は、次のことを申し上げたい。「会社が、自分が、そして従業員が食えるようにすること、それが経営者にとって一番大事な行動である」と。 かつてある有名な中小企業専門の経営コンサルタントは、「中小企業の社長の一番の仕事は営業活動だ。それを知らない社長が多すぎる!」と苦言を述べていました。 社長がする営業活動とは、必ずしも得意先を一軒一軒回って御用伺いをすることだけではありません(もっともそれをしていけないことはありません)。色々な場に出て自社の、自社製品のPRをすることでも良いでしょう。つまり社長は会社の中にいるのでは駄目で常に外に出ていくことが必要です。ゴルフも飲み会も確実に会社売上げに貢献する前提ならば大いに結構です(趣味の時間にまでそんなことは持ち込みたくないと言うあなた、それなら会社の経費でなく社長の自腹でやりなさい!)。そのコンサルタントは会社の中にばかりいる社長を「穴熊社長」と言って軽蔑していました。とにかく「社長は外に出ろ!」と。社長さん、あなたの一番の仕事は営業ですよ。それが利益時間です。