事務所通信

2017年2月21日

中小企業経営者のための一口メモ(10)

あなたは顧客第一主義を本当に実践していますか?
世の中に会社方針で「顧客第一主義」を掲げている企業は数多くあります。企業を取り巻く多くの利害関係人の中で一番大事にしていくべきはその企業にお金を支払ってくれる「お客様」であることは誰も異論はないでしょう。

でも「お客様」は大変気まぐれですし、必ずしもこちら側の思うとおりにはなかなかならないのが普通です。それは自分がお金を支払う側に立てば、大事なお金を支払うのだから当然慎重になるし、滅多なことではホイホイとお金を出す気にはならないでしょう。

それでつい自分側の都合で対応してしまうことが往々にしてあります。「そんな面倒なことはできない」「忙しいのにごちゃごちゃ要望が多い」「対して儲からないのに威張りやがって」こんなことを考えているとつい顔の表情がそのようになってしまいますし、お客はそれを敏感に感じるものです。

このように「顧客第一主義」は掲げるのは簡単ですが、それを実践することは本当に大変なことです。でもそれを社長が自ら先頭に立って実践して(これが大事です。従業員にただやれというだけでは無理です)いくと会社の社員全員がそういう気持ちになり、それがお客様にも伝わっていくものです。

このような不況の世の中では、めったなことではお客様(モノを購入したり、サービスを利用したりする)にはなって頂けません。でも企業一丸で「顧客第一主義」を実践していれば必ずお客様は増えてくるものです。だってこのようなぎすぎすした世の中で、お客様になることで気持ちを爽快にしてくれるところがあったら少々無理をしても来たくなるのでは。