書評

2017年10月11日

NASAより宇宙に近い町工場

  • 書籍名: NASAより宇宙に近い町工場
  • 著 者: 植松 努
  • 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン

町工場と言っても北海道の片田舎にある20人の工場で、ロケットの開発をしている 会社の代表者植松努さんが自分の体験を綴った本です。 彼は、お父さんから車の電装品修理工場を引き継いだものの、時代の波で需要が細ったため、 リサイクル工場で使う機械にセットするマグネットを考案し何とか新たな需要を見いだしました。 経営に余裕ができたため、自分の長年の夢であるロケット開発に取組み、何度もの失敗を経て、 ようやく打ち上げに成功しました。またある実験装置を自作したことから今ではそこに NASAの職員が実験に来たり、NASAからロケット生産を委託されているアメリカの会社と 提携したりと、着々と夢の実現に向かっています。 かれの言葉「誰もが工夫して「よりよく」を目指すようになれば社会はよくなる!」を 心に銘じて行きたいと考えています。