99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
著者岩佐大輝氏は何と未だ38才の経営者です。高校卒業後東京に出て20代で ITコンサルティング企業を立ち上げました。2011年の震災後に地元宮城県山元町に 帰ったところ津波被災の惨状にボランティアを募り瓦礫片付けや泥掻きをしていました。 また生まれ故郷を何とか活性化させたいと思い、地元産業の「イチゴ生産」を回復しようと 農業法人を設立しました。自分が経営大学院で取得したMBAの実践をしながら生産した イチゴは、幾多の失敗を経た後、現在、東京の一流百貨店では一粒千円で飛ぶように 売れているそうです。さらに飛躍してインドや中東でもイチゴ栽培を手がけています。 今、若者のやる気のなさがよく言われていますが、彼のようにダイナミックに 活躍している人達も居るのだと感心させられました。この本は単に成功の自慢話ではなく、 経営書としても彼のノウハウが詰まっていて経営の一助にもなるものと言えます。