奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録
東北税理士会会報新年号の新春対談企画として、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で取り上げられたリンゴ農家の木村秋則氏と11月始め、弘前のレストランで対面しました。私はテレビを見ていなかったので予備知識にとNHK同制作班の「奇跡のリンゴ」(幻冬舎)を読んでいき、同書をテーブルに置いたところ、氏は「その本な!今度、ジョンレノンの奥さんの人(オノヨーコさん)が英訳してアメリカで発行するんだど。ポールマッカトニーの宣伝で!」の第一声から始まりました。
もともと技術屋の氏の話は、機械のことから始まり、無農薬、無化学肥料での栽培をリンゴだけでなくあらゆる作物で試験していて成功していることを、昼食をとりつつ自慢する様子もなく、ユーモアを交えながらで、あっという間に2時間以上も経過しました。私から色々意地の悪い質問も出しましたが、全て即座に対応されて、しばらくぶりで「本物」に出会った感が致しました。
死をも覚悟した際悟った木村氏の自然農法は、今、静かに世界に広まりつつあります。
氏から聞いた話で衝撃的だったのは、フロン規制をしているにもかかわらずオゾン層破壊が益々進んでいて、その大きな原因は地球上で使う化学肥料、農薬と除草剤であると言うことでした。氏は日本の農家を農業だけで税金の払えるようにすることを目指していると我々税理士へのサービスも忘れませんでした。