所長 深田一弥の異見!

2017年11月6日

大統領と娘に厚遇しすぎでは?

アメリカのトランプ大統領が来日した。それを遡る前々日に、彼の長女でかつ大統領補佐官のイヴァンカさんが来日した。日本政府は、下にも置かないもてなしで、先ず政府主催で「国際女性会議WAW!」を準備し、彼女の日本でのお目見えの舞台まで作り、そこには安倍首相も出席し挨拶までしていた。さらに夕食の料亭にも招待し、安倍首相は彼女のお出ましまで寒空に外で待ち受けていた。

しかし、大統領の娘とは言え、役職は大統領補佐官だ。わざわざ一国の首相が出迎えると言うのはいかがなものか?外交にはカウンターパートと言う言葉がある。大統領補佐官に応対するのはせいぜい、外務大臣か、官房長官ではないのか?首相が出迎えするのではなく、むしろ彼女が首相官邸を表敬訪問するのが筋ではないのか?安倍首相のはしゃぎ過ぎと言えよう。

いつものとおりだがマスメディアも同様で。確かに彼女は美人だし、ファッショセンスは抜群だ。それを一々取り上げて、女性ファッションの店では類似したモノが売れに売れ、特にイヴァンカブランドは品切れとも言う。女性起業家支援のための世界銀行基金で、元々7月に日本が5千万ドル拠出することは表明していたのに安倍首相がその会議で表明したので『安倍首相、イヴァンカ基金に57億円拠出』と誤って報道したメデイアまであった。

その後のトランプ大統領の登場は、我が国の施政権の及ばない横田基地に大統領専用機エアフォースワンで着陸し、そのまま米軍のヘリコプターでゴルフ場に移動した。ゴルフ場からの移動には本国から運んだか或いは大使館の車か知らないが、米国の専用車両であることは間違いない。横田基地では、米兵達に講演し、「アメリカに反逆した国は必ず敗北するのが歴史的にも明らかだ」と北朝鮮に向けた話のつもりだろうが、70年前の我が国もそうであったのに、敢えて日本に来て言うことではないだろう。或いは、横田基地は自国内と思ってのことなのかも知れない。

しかし、ベトナムでは敗北し、その後のアメリカ社会の混迷を招いたのではないのか?不勉強で、訪問国に気を遣うことのできない無作法な大統領と言えよう。

しかし講演のその下りを私はテレビで知ったがいずれの新聞でも大統領に気を遣ってかそれを報道していないのも気になる。トランプ大統領にも、国内での移動には、我が国で用意した車両等を利用させるべきだったのではないのか?警備のために我が国の警察官が2万人以上も全国からかり集められたという。移動も時間もアメリカ主導で、まるで植民地が宗主国の元首の訪問を受けているかの如き感であったのがどうにも腹立たしい。それに疑問も呈さずにトランプの意向通りプロゴルファーの松山英樹まで用意し笑顔で唯々諾々と従った安倍首相の態度には失望した。

日本は敗戦の5年後に独立してからもう70年近く経っているのだから、そろそろ敗戦国意識を捨てるべきではないのか?自国のプライドのために憲法まで改正しようという強固な意志を持っている首相のやる事かいな?或いは、憲法改正は、本当のところは首相の意思というよりも米国からの強い要望がではないのかとまで疑ってしまう。

私は、戦後間もない頃、日本の警官に交通整理をさせて、米軍の車両が我が物顔に通行していたのを思い出し、イヤな感じをした。トランプ父娘の来日についてメディアの一連の報道を見ていて、どうにも我慢がならなかった